異常に多い進路未定
 
 中学校卒業後に進学も就職も決まらず卒業していく生徒が、伊勢崎市は7年間の合計でなんと250人にのぼります。

 伊勢崎市は前橋市の223人を上回っているのですから、いかに異常な状態が続いてきたのかがよく分かります。

 2年前に日本共産党議員団がこの問題を議会で取り上げた結果、2014(平成26)年度は「進路指導を強化」し減少しましたが、これでようやく前橋並みになっただけです。

 前橋市では、「オープンドアサポート事業」と言われる、不登校の中学生への支援事業をおこなっています。新年度からは、市青少年支援センターとNPO法人、就労・進学などの支援にかかわる市の各部署、関係機関が連携して、卒業後も支援する事業を始めるとのことです。

対応は卒業時の担任任せ

 ところが伊勢崎市は、一般質問で何度聞いても、答弁で「在籍当時の学校の担任を中心に支援をしている。」と繰り返すだけです。連携した支援体制の強化について、対応がありません。

 そうでなくても現役生徒の指導に多忙な先生に、すべてを押し付ける現状では問題解決になりません。子どもたちが社会へ出ていくきっかけをつくるためにも、連携した具体的取り組みが必要です。


異常に多い伊勢崎市の中学卒業後進路未定の生徒数

年度    伊勢崎市     前橋市
2008(平成20) 39人     35人
2009(平成21) 30人     45人
2010(平成22) 33人     24人
2011(平成23) 40人     37人
2012(平成24) 43人     29人
2013(平成25) 42人     25人
2014(平成26) 23人     28人
合計    250人    223人

★伊勢崎市の中学校卒業時の進路未定者の累計は、1.7~1.8倍も生徒が多い前橋市を実数で超えます。