
東京都足立区には30代までの若者の就労・自立に向けたサポートを行う若者サポートステーション(略称 サポステ)が設置されています。
このほど日本共産党市議団は、11月1日サポステを視察、足立区の就労支援課課長さんから詳しい内容をお聞きしました。
足立区は2万人が生活保護を受けるという事態になっており、保護費の負担を減らすためにも、貧困の連鎖をなくし、若者の就職を支援しようと2006年からNPOに委託しサポステを開設しました。
職業紹介を行うのではなく、就職に不安にある方のカウンセリングやビジネスマナーセミナー、面接の受け方や履歴書の書き方などの支援を行っています。
引きこもりなどで就業経験の全くない人には、指導員も一緒についていくアルバイト活動セミナー、ボランティア活動を通じて働き甲斐を体験する講座など、就活に役立つ講座を連日行っています。
支援の必要な当事者の発見から支援の場への誘導、参加、職探しへと各種団体、機関と連携してネットワークによる包括支援体制をとっています。
噂を聞いて足立区だけでなく関東近県から登録する若者もいるということで、毎年1000人の新規支援を行い、昨年度795人の就職が決定、全国に100を超えるサポステがありますが全国一位になりました。
足立区にはこのほかに「ひきこもりセーフティネットあだち」という施設があり、社会参加の一歩を踏み出せない若者や家族の相談活動などを行っています。
毎年40人ほどの生徒が就職も進学も決まらず中学校を卒業していく伊勢崎市にも、こうした取り組みが必要だと思いました。
群馬には前橋と太田にサポステがあり、伊勢崎には月に一度だけ市役所で相談の窓口が開かれることになりましたが、さらに支援体制の強化が求められています。
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