防犯灯を一斉にLED化するには、3億円を超える費用がかかります。毎年計画的に更新していますが、今のペースでは10年たっても終わりません。民間の資金を借りて費用をリース料として10年分割で払うエスコ事業の活用が、6月議会で提案・可決されました。
 防犯灯をLED化すれば、年間三千万円を超える電気料が半額で済むといわれており、電球も15年ほど交換が要らず維持費も少額になります。また10年かけて取り換えるより、エスコ事業で一度に発注すれば、6~8割ほど器具が割安になるそうです。
今回の提案は、一度にLED化して電気料と維持費を安くし、浮いた予算をリース費用に充てようというものです。公募によって事業者を募集し、提案を審査し事業者を決定する方法で選考します。
 これまでは市内の電気工事業者の組合に委託し、防犯灯の設置・管理をしてきました。
エスコ事業で市外の業者が受注すれば、市内事業者の仕事が失われることにもなります。党市議団は、市内事業者の活用を受託業者選考の条件に入れるよう、質疑で要請しました。
市もそうした方向で募集要項を作るという事です。10年間リース料を払い終わった後の防犯灯は、伊勢崎市のものになる契約にするという事です。

エスコ事業とは?
初期投資から設備運用の指導や装置類の保守管理まで、民間事業者が顧客の水道光熱経費削減に必要となる投資を負担し顧客の経費削減を実施する。実現した経費削減実績から一定額を報酬として受け取り5年から20年の長期間をかけて投資を回収、事業者は利益を確保する仕組みですが、実際には行政が行うべき仕事を割高で発注し民間業者のもうけを確保するような問題がある場合も生まれています。今回は「報酬」はないリース事業の提案でしたので、日本共産党議員団も賛成しました。