市議会の定数2議席削減 来春市議選は30で

議会改革特別委員会は、この間、最後の議題として議員定数について話し合ってきました。
3月の委員会で定数を2議席削減し30名にすることを決め、議会最終日に上程。日本共産党議員団以外のすべての議員が賛成し、来春の市議会議員選挙からの定数削減が決まりました。
  合併後1年4カ月で83名から34名にし、4年後の2010年市議選時には32名にしました。今回、さらに2名の減となります。
地方自治法に定める、人口を基準にした伊勢崎市の議員数の上限値は、38名です。これより、8名少ないことになります。
北島議員は委員会で、「議会の役割を考えたときに、議員を減らすことは民意を切り捨てることにつながる。議員を削減して一番喜ぶのは、執行側。市政をチェックしたり、市民要望を市政に反映させ実現を図るという議員の役割の重要性を考えれば、これ以上の安易な削減は議会の自己否定では?」と主張しました。
市民の中に「議員は仕事をしていない。」「少し減らしても不自由はない。」という声があるのも、事実です。
増税や社会保障の切り捨てから市民生活を守るのではなく、何でも賛成し、「議員も身を切るから市民もガマンしろ」という議員では、たしかに「いなくても良い。」と言われても仕方ありません。
しかし、定数を減らせば議員が「精鋭」ばかりになるという保障は、どこにもありません。

議会改革―まだ残る課題

  この間の議会改革特別委員会では、党議員団が提案した「常任委員会の市民傍聴や議事録公開の実現」、「一般質問通告項目のホームページ上での公開」など、改善された点もいくつかはあります。
  しかし、肝心の予算・決算委員会は、市民傍聴が実現していません。また、最初は最大保守会派も意欲を見せた「議会基本条例」については、結局具体化しないまま、議会改革特別委員会を閉じてしまいました。その一方で、市民が傍聴可能な本会議での質疑などは、不活発な状況が続いています。
議会改革をさらにすすめ、議員の役割にふさわしい議会にすることこそが求められているのではないでしょうか。