市教育委員会は英語特区の申請し、来年度から全小学校で1年生から六年生まで週1時間英語科の授業を行う準備を進めています。11月2日、共産党議員団は、先駆けて09年度から英語科の指定校として実践している、北二小学校の授業を見学させて頂きました。
北二小では一年から六年までの英語授業の毎時間のカリキュラムが、この間の実践から膨大な綴りとして作成されており、これに基づいて授業が進められています。資料の厚さを見ただけでもこれを作り上げるまでの先生方の負担はどのようであったかその苦労が感じられました。
一年生の授業は担任と英語指導助手の二人体制で進められ、日常のあいさつや日時や曜日の会話がかわされて始まりました。音楽に合わせた英語の歌や、カードを見てゲーム形式に発音など、楽しく英語に親しめる工夫が凝らされた授業が進められていました。
参観した一年生は一クラス18名と、すべての児童の様子が二人の先生に見渡せる人数で、きめ細かい指導ができていました。これが30人、40人の児童数のクラスでもこういくのだろうか?
やはり少人数学級はいいなあと感じました。
これまでの英語に親しむ英語活動とは違い、英語科の授業となると通知表に評価をするという事で、担任が毎時間、授業中の意欲や態度をチェックしています。三段階の相対評価は、全員が理解できるようにすることで、英語嫌いでなく英語好きをつくることを目指していると言うことです。
北二小は学級数の少ない小規模校なので、日本人の英語指導助手やALT(外国人英語指導助手)が休暇を取らない限り、すべての授業が担任と複数体制で指導ができるようです。指導助手の人数を増やさず全部の学校で、小1から週一時間英語授業を行うには、英語資格を持たない担任一人体制の授業が増え、そうでなくても先生が子どもとふれあう時間がもてない忙しさ問題になっているのに、専門外の授業準備に追われることになりそうで心配です。
参観して低学年から英語に親しむことはよいことだと思いますが、英語科をするために注いでいる労力や時間を、基本となる国語や算数がすべての児童にわかるために、そそぐことのほうがもっと有意義なのではという印象も持ちました。