昨年度の市民病院事業は、入院患者で一日平均464・5人(前年比9・5人の増)、外来患者は一日平均1009・5人(前年比98人の減)でした。かかりつけ医からの紹介による診療と、急性期を過ぎた患者をかかりつけ医に戻す、地域医療連携をすすめた事による結果入院患者が増え、通院患者が減りました。紹介率の向上で地域医療支援病院の指定を受け、診療報酬の上乗せを受けられなどの結果昨年度は収益が向上しました。昨年度は大病院に手厚い診療報酬の改定もあり、決算で5億3千万円の黒字になりました。
 救急医療や夜間医療、高度医療など公立病院として、採算の取れない仕事を行うために、8億8千万円を市の財政から繰り入れを行っています。これを差し引けば赤字と言うことで、経営検討審議会では「採算が取れていない」と指摘する委員さんもおります。
しかし採算の取れない医療は市民に必要でも取り組まないと言うことになったら、公立病院の役目は果たせなくなってしまいます。もうからない患者は追い出す病院になっては困ります。