昨年度の国民健康保険会計の決算では、収支残額が一〇億九千六百万円にもなる事が明らかにされました。
 昨年度、不況による所得の減少と医療費の増加により、国保税を四・五%値上げしても、まだ四億六千万円不足をするので、市財政からの繰り入れで賄うという説明でした。
 一年たってみたら赤字どころか大きな黒字で、国保税の値上げを押さえるための市財政からの繰り入れは行いませんでした。赤字のはずが黒字で、差し引きで十五億円も当初予算とは違ったわけです。
 桐生市では〇九年度の決算で、三億円ほど黒字が出ると分かった時点で、「市民の暮らしを守るため」と、いったん決めた国保税値上げ幅を引き下げました。
 そのまま値上げをし、十一億円も黒字を出す伊勢崎市とは大きな違いです。
 伊勢崎では生活保護を受けている世帯の、わずかな預金まで国保税の滞納で差し押さえすることも行われるなど、市民の暮らしを思いやる姿勢の違いが、はっきりでています。
 市民の暮らしと健康を守る国民健康保険にするために「国保・介護を良くする会」では「よくする署名」を九月末までに集約し市に出す計画です。署名にぜひご協力下さい。
(「『きたさん』のフレッシュ便」9月11日937号から)