作家・小林多喜二が1931年9月6日、文芸講演会に訪れた伊勢崎で講演前に検挙され、治安維持法下にもかかわらず民衆の力で解放させた「多喜二奪還事件」から80年。事件を顕彰する第4回伊勢崎多喜二祭が4日、境総合文化センターで開かれ、約4百人が参加しました。
党元衆議院議員の松本善明氏が「菊池邦作の先駆性といわさきちひろ」と題して、多喜二招聘の中心となり戦後すぐに治安維持法廃止を提言した菊池邦作氏と、妻・いわさきちひろとの関係に触れ講演。ちひろが1946年に邦作氏の推薦で日本共産党に入党したことを紹介し、「絵筆を持った革命家」とちひろを評しました。
また、資料展示では県下で初めて多喜二のデスマスク、草稿等が公開されました。
(「公子のフレッシュ便」9月11日589号から)