
これまではITと言われてきましたが、最近はICTと言われるらしい。IT(Information Technology)の「情報」に加えて「コミュニケーション」(共同)が加わり、ネットワーク通信による情報・知識の共有をさしています。フューチャースクール推進事業は「学校現場でICTを効果的に利活用し、児童がお互い学び合い教え合う「協働授業」を推進していくモデル研究で、全国10校を選定し行われています。
葛飾区立本田小学校は児童全員に、専用のタブレットパソコンを持たせ、各教室に電子黒板を配備、パソコンを活用した授業を組み込んでいます。
タブレットパソコンによる手書き入力や図、絵等の作成、デジタル教材の閲覧・編集が行われ、グループ学習や共同学習によって作成したものを教員が電子黒板に表示することも出来ます。またインターネットを利用し調べ物も行うことも出来ます。
先生を見ないで、みんながパソコンにむかって勉強する授業風景を想像し、違和感を感じていましたが、すべてパソコンを使うのでなく、有効な授業だけで行っているということでした。
パソコンを使うことにより、子ども達が遊び感覚で課題をやり上げる楽しい授業、集中した授業が、協働につながって行くのだと思いました。パソコンのデジカメ機能を使った授業などは、ICTを利用した授業の大変分かりやすい活用方法でした。
この事業はモデル校10校で10億円の費用を予定しているそうです。すべて総務省が直接お金は出すので、自治体や学校で持つのは電気料だけということです。パソコンの時代の先取りの研究事業だとはいえ、何かといえば予算がないと言われる昨今、10億円はもっと有効
に使えるのではないかと率直に感じました。事業仕分けの対象になるのは無理からぬ話だと思いました。
近未来の教育の姿があるのかも知れませんが、ICT化を進めるにあたって何が必要か、現場の先生の声が生かされたものにすることが肝心だと思いました。
(「『きたさん』のフレッシュ便」8月7日932号から)
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