
5月下旬、日本共産党前橋市議団・伊勢崎市議団が中心となり、市民の方々の協力も得て、共産党仙台東地区にできた宮城野区支援センターに震災ボランティアとして出掛けました。
マイクロバスと軽トラックに山積みされた布団30数セットや支援物資は仙台と気仙沼の支援センターに届けられ、布団は「これでボランティアに、貸布団を借りずに済む。」と大変喜ばれました。着いた日は、ニュースを折り、センターの庭を総出で片づけ、掃除に汗を流しました。
翌日は、津波の被害はなかったが、家屋の被害の大きかった仙台市の岩切地区で被災住宅を訪問。国や自治体の壊れた家の片づけや修繕についての支援制度などをまとめたリーフレットを配布し、困っていることの聞き取り調査をしました。
外見は害がなさそうな家でも、中は壁が落ちていたり、隙間から空が見えたり、大黒柱にヒビが入ったりと、「怖くて住んでいられない」というのも無理のない状況でした。多くの方から、「市の被害調査は外回りをちょっと見ていくだけ。中も見ずに帰ってしまい、これで被害判定が出るのは不満。」との声が上がっていました。再判定が可能な事を伝えました。
「借家で被害にあって、仮設住宅のかわりにアパートを探しているが、希望する物件が見つからない。家賃補助申請の期限を延長してもらいたい」などの具体的な相談もありました。しかし、「津波のあった地域のみなさんのことを思えば我慢をしなければ」と、要望があっても遠慮してなかなか声を上げられなくなっている様子も感じられました。出された要望は支援センターに伝え、対応をお願いしました。
津波の被害にあった高速道路をはさんだ海岸側は、残った家も一階部分は見るも無惨な姿になっており、流された大型トラックがまだ用水の中に仰向けになったりしていました。ことごとく破壊された海辺の工業地帯や倉庫、広い水田地帯に入り込んだガレキと砂。住宅だけでなく地域の産業基盤も大きな打撃を受けて、生活の再建までには継続した長期の支援が必要なことを、痛切に感じました。
(「公子のフレッシュ便」6月12日577号から)
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