幼児教育保育の無償化により、3歳児から5歳児まで保育園、幼稚園の保育料が無償化になりました。そのため3歳から入園するので、4・5歳児の2年保育の公立幼稚園には入園者がいなくなるのは目に見えていましたが、そのまま2年保育を続け、希望者がいなくなるのを待って豊受幼稚園、茂呂幼稚園、南幼稚園が廃止され、三郷幼稚園も休園状態です。

 残った3年保育をしている公立幼稚園も、少子化で子供の数が減少するスピードを超え入園者が減少しております。例えば殖蓮幼稚園では5歳児が18名、4歳児が12名に対し、新入園児の3歳は8名と1ケタ台に減り、今後存廃が問われる事態になる恐れもあります。

市立幼稚園だから父母のニーズにこたえられない運営で、園児が集まらなくても、やっていけます。そして希望者がどんどん減るのを待って時間をかけて最後には廃園にして、費用のかかる公立幼稚園を減らしていくというのが市の施策のように思えてなりません。

 外国籍児童や発達に不安がある児童を、安心して預けられるために市立幼稚園は必要と市は言っています。それはその通りですが、私立の幼稚園でも同様に対応が求められております。

 なぜ人数が少なく手厚い保育をしているのに、市立幼稚園の希望者が減り続けているのか、今後どうしていくのか真剣な検討が必要です。

市立幼稚園の園児数

 

昨年

今年

新入園児

1

58

44

14

殖蓮

50

38

宮郷

41

55

17

名和

34

33

11

赤堀

88

70

25

62

45

10

合計

333

278

88