2月7日新年度伊勢崎市の予算概要が発表されました。一般会計予算は919億1千万円と過去最高額になりました。前年比プラス3・3%ですが、中学生の給食費の無償化に伴いこれまで特別会計になっていた、学校給食センター特別会計を一般会計に組み入れた分がありますので、実際の伸びはわずかです。

 特に力を入れる事業として挙げられたのは、中学生の学校給食無償化に4億1千万円(市外の中学校に通っている生徒は給食費相当額助成)。防災減災事業で小学校体育館など指定避難所の空調設備整備、市役所本庁舎屋上に太陽光発電と蓄電池を整備し停電になっても機能できるようにします。多文化共生事業では絣の郷に多文化共生センターを開設します。官民共同の推進では市民や、若者、企業が行う自主的な地域活動への新たな支援などがあげられています。

 歳入では市税が定額減税の終了や給与所得の増加で7・5%22億9千万円の増額。定額減税分の特例交付金が9億4千万円減額になります。国庫支出金では対象が広がった児童手当や物価高騰の臨時交付金などで13億円の増となります。

 これまで増やし続けてきた基金は今年度末で154億円と前年度末から比べ13億円増加しています。

 コロナや物価高騰という市民生活の苦境をよそに、対策は国の交付金任せで、臂市長就任以後一貫して基金を増やし続けており、新年度に54億円取り崩す予算ですが、今年度53億取り崩す予定が逆に13億円増えているのですから、来年度も同様なことが予想され、相変わらずのため込み市政と言えます。

 今年度で合併特例債の発行は終了したので、新たな市債借り入れは前年の90億円から54億円に減額になります。

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中学生の給食無償化新年度の目玉政策ですが、すでに21市町村が小学生も無償化、新年度には桐生市も中学生無償化すると発表しました。もはや目玉政策ではなくどの自治体でもやっている当たり前の政策になっています。