下水道料金の15%値上げが料金審議会で答申されました。パブリックコメントで市民から1通も意見が来なかったので市民の賛同を受けたといいますが、どれだけの市民が15%も値上げされる提案を目にしたでしょうか。さしたる広報もなしに意見がないのは理解していただいたと、決まってから一生懸命広報するのが行政のあるべき姿でしょうか。 

 今回の値上げでは基本料金を900円値上げ、使用水量㎥当たりが2か月に120㎥までが㎥5円、2150㎥までが2円値上げ、51以上は料金を据え置くというもので、大口利用者の影響を配慮した値上げと言います。水道と下水道は同じ使用量になりますが口径150ミリの水道使用者の2か月分の平均使用水量である9,913㎥の下水道料金を見ると伊勢崎市111万円に対し他市は150万円前後という水準で、説明通り大口利用者に配慮した料金体系になります。

 税金で整備してきた施設です、生きていくのに欠かせない水と、企業活動に使う水は料金についてどちらが配慮が必要か明確ではないでしょうか。

 ちなみに値上げ率は平均で15%ですが、2か月10㎥の使用者で38%、30㎥で21%、51㎥超えると660円の値上げで頭打ちとなり、100㎥で6%、1000㎥超えると1%以下となります。

 大口利用者へ影響を考慮して据え置いたということですが、物価高騰の中で生活者への影響はどのように考えているのでしょうか。12月の定例会で値上げ案が審議されます。

基本使用料

現在

改定後

値上額

900

1400

500





水量使用料区分(1㎥)

水量区分

現在

改定後

値上額

1~20

53

58

5円

2150

93

95

2

51100

106

106

0円

101500

109

109

0円

501以上

113

113

0円


県内他市との下水道料金比較 2か月使用水量当たり料金例

使用水量

伊勢崎 円

前橋市

太田市 円

桐生市 円

10

1,980

1,280

1,100

2,000

30

3,510

2,820

3,400

3,500

102

10,928

10,970

12,560

14,300

9,913

1,117,979

1,563,300

1,478,250

1,485,950


2024

2002

2024

2020