JCP伊勢崎市議団ブログ

日本共産党の伊勢崎市議団のブログです。北島元雄市議、長谷田公子市議の2名です。市民の暮らしを守る立場から日夜全力で取り組んでいます。悪政続く安倍政権のもとで、市民と野党の共闘、良識ある保守の皆さんとも協力・共同の立場で市民生活擁護をめざします。

2024年09月

 市道として認定されず、私道のまま住宅開発がすすめられた場所は、所有者の管理となりますが月日がたち、路面が荒れている場所があります。

2018年、国から所有者不明の私道への対応ガイドラインが公表され、民法改正により共有私道で軽微な補修工事を行う場合に、持ち分の過半数の同意で実施が可能になりました。

 私道だからいっさい市は関与しないという対応ではなく、道路として土地所有者以外が通行できる私道路の補修に対して、前橋市では公道から公道に通り抜ける私道の舗装等の工事に80%の助成、袋路状の道路に対しては70%の助成を行っています。

私道の補修補助を創設すれば、費用や所有権などで話し合いがもたれていない私道も、改修も話し合いのきっかけになります。伊勢崎市でも制度の実施を求めました。

市は現在私道の実態調査を行っており、結果に基づいて今後検討していくと答弁がありました。

 

女性比率は5年間変わらず

市の政策決定や事業評価に専門家の知見や市民の声を反映させるため、審議会、委員会が設置されています。しかし委員の選任に偏りがあり、91の委員会1112人の委員中、男性が延べ841人75・6% で女性が271人24・4%です。女性の比率3割を目標にしていますが、この5年間で1・1%しか増えていません。いろいろ理由を述べていますが、県は4割を超えているのですから、その気になれば達成できない数字ではありません。

 一人で14の委員兼任も

 区長会等の地域団体、社会福祉協議会、商工会議所など各専門分野のご意見をうかがうため、と同じ人が多数の委員を兼任しています。2職兼任している人が195人、3職兼任している人が40人、4職兼任が16人、5職以上が30人で、トータル1112委員のうち、583が兼任で割合は52.6%にもなります。最大は14の委員を兼任している人がいます。

各団体とも市から大きな額の補助金や委託事業を引き受けている団体の代表という側面があり、市民の立場で意見が述べられているのか公平性に疑問が残りますし、どの委員会も同じ顔ぶれでは多様な意見は反映されません。ある委員会では26人の委員が出席していながら、どなたからも質問意見が出ずに会議か終わったところもあります。兼任数を制限し公募の委員を増やすなど多様な意見を反映できる組織への改善を求めました。

会議、議事録、資料の公開を

 介護保険運営協議会は公開されていますが、同様の国民健康保険運営協議会は非公開と原則公開とうたった市民参加条例が守られていません。この質問通告を出したところで国民健康保険運営協議会もやっと公開することになりました。会議録は要約で中身がさっぱりわからない委員会もあります。「わかりやすいようにするよう各課に徹底していく」と答弁がありました。

 最近「アライグマの被害を受けた・見かけた」どの話しをあちこちで耳にします。空き家に住み着いたのか、住宅街で親子のアライグマが出たなどの話も聞きます。アライグマは2016年には伊勢崎で年間9頭しか捕獲されていませんでしたが、4年後2020年には153頭捕獲され4年間で17倍に増えました。中にはエサを与えている人がいるという話もあり、このまま抜本的な対策を打たなければさらに急増し全市的に被害が出ることになってしまいます。市民と共同して増加を抑え込む対策を要望しました。

伊勢崎市では昨年度わなを337件設置し、アライグマ240頭、ハクビシン46頭、タヌキ22頭、キツネ4頭、アナグマ4頭、計316頭を捕獲しており、アライグマを中心に増加傾向にあります。

市の農政課が所管し,市民から相談が寄せられた場合、伊勢崎市猟友会(会員60名)に依頼し、わなの設置から捕獲後の処分まで、一連の作業について対応をしてもらっているそうです。ちなみに猟友会にはわな設置に1件3000円、捕獲した場合1件5000円の謝礼が支払われます。

市民への周知として11月の広報で、実態や対処について詳しく情報提供するということです。また周辺市町村と、今後の捕獲会員の確保や有効な捕獲器具の導入について情報交換を図りながら、対応を検討し行くと答弁がありました。

アライグマ北アメリカ原産で体長4060㎝、体重610㎏の中型哺乳類です。ペットとして飼育されていたものが野生化し生息数を増やしています。タヌキに似ていますが長い尻尾に縞模様があるのが特徴です。見かけに寄らずどう猛でむやみに近づくと大変危険です。前足後足とも5本指で、タヌキや犬に比べて指が長いのが特徴です。トウモロコシを倒して食べ、スイカに穴をあけて食べる習性があります。糞尿による悪臭、屋根裏に住みつき、ダニ,ノミによるアレルギー、ウイルスなどの被害も。特定外来生物に指定され飼育、販売、保管、運搬などが禁止されています。

 

 17号バイパスのドン・キホーテ南側にあった伊勢崎公設市場は、耐震基準を満たしていないという理由で、契約更新を認めず2023年3月末で運営会社に返還を求め市民の台所である伊勢崎の市場は廃止されました。利用していた農家と中卸業者、小売業者は他の市場の利用を余儀なくされ、やむなく廃業した人もいるようです。

市はこの跡地と建物の売却を決め、手続きを進めてきました。2万坪という伊勢崎市の空き地の中では大な面積になります。透明性、公平性、経済性の観点から、利用の提案型でなく最高金額者に落札をする方式がとられ、5者から応募があり一番高かった大和ハウス工業に売却する議案が提案されました。流通団地内の准工業地域指定の土地であるため、活用には制限があり物流倉庫を建設する計画です。

 試掘の結果この土地にコンクリートやごみがたくさん埋設されていることがわかり、入札参加を考えている事業者からこれについて問い合わせがたくさんあり、購入の懸念材料になっていたものと思われます。

 もともと農地であった土地にどんな経過から、コンクリートなどが埋められたのか、廃棄物の内容を詳しく調べれば、誰が廃棄したか調査は可能です。この点質問したところ、「当時の関係者に聞き取りをしたがわからないという回答でした」と詳しい調査をする気がありません。

外部から持ち込まれることは考えにくいので、調査して経緯が明らかになると困るのか?歯切れの悪い答弁でした。ここが整地された当時は、廃棄物処理の規制が甘く、埋め立て見えなくなってしまえばという時代だったのでしょうか。

 長谷田議員の決算質疑で小中学校の深刻な不登校の現状が答弁されました。

 昨年病気でないのに年間30日以上学校を欠席した小学生は217人(2・04%)、中学生は385人(7・00%)、四ッ葉学園の前期21人(5・5%)と合わせて623人にもなっています。

 学年が上がるごとに増え、中学3年生が一番多く、9・05%です。深刻なのは長期の欠席者が多くなって90日以上が小学生106人、中学生300人にもなっていることです。

 学校に行くだけがすべてではないし、いけない時には休むことも必要になります。一人一人に事情があり数字で見てしまうのが良いことかわかりませんが、子供たちや親御さんもいけないことで深く悩んでいるのは事実です。 

多くの子どもが学校にいけない状況を、深刻に受け止め、解決のため人も予算も増やして対応ことは市政の重要な課題です。

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