JCP伊勢崎市議団ブログ

日本共産党の伊勢崎市議団のブログです。北島元雄市議、長谷田公子市議の2名です。市民の暮らしを守る立場から日夜全力で取り組んでいます。悪政続く安倍政権のもとで、市民と野党の共闘、良識ある保守の皆さんとも協力・共同の立場で市民生活擁護をめざします。

2024年06月

 6月5日に「仮称中小企業小規模企業振興条例検討委員会}がスタートしました。しかしこの委員会、今どき委員の公募はなく市長の委嘱者だけ。審議会委員会の構成は3割以上女性委員をという努力目標があるのに、市内に女性の起業者もいるでしょうに、8人の委員のうち女性委員は商工会議所課長1人だけ。金融機関の委員は地元の事情が一番わかる地元信用金庫ではなく、群馬銀行支店代表と委員選任に疑問が残ります。
 会議は傍聴できますが、日程の公表は2日前で傍聴者なし、事業者へのアンケートや実態調査も行なわないで、2回目の会議でもう条例案を決めて、3回目で答申というおざなりな日程です。

 理念条例ということで実行計画もなく、なにより予算もかからないから、最も安上がりな振興対策となりそうです。これで地域の事業者の振興に力を入れていますと言うのでしょうか。
 つくらないよりましと考えて、条例ができたら理念を具体化するよう求めていきましよう。

10年間の計画を決める総合計画の策定が進められています。10年の基本構想があって、5年ごと前期と後期の基本計画がつくられます。

 これまでは議会代表10人が審議委員に入っていましたが、議会で審議するのだからと今回は議員を委員に委嘱せずはせず今議会に基本構想が上程されました。

基本構想は■ミッション(使命、存在意義) ■ビジョン(あるべき姿、未来像) ■バリュー(行動指針、価値観)の3つの柱に分かれています。

経営学で会社の方針を立てるときの手法ですが、カタカナ語を多用する人は、頭がよさそうに見せるためという人もいます。どこのコンサルが作ったのか、一般市民にはなじみの薄いカタカナ語が並んでいます。

 政策のゴールとして「子育て・教育のゴール」では

「未来の担い手が育ち、すべての人が成長し続けられるまち。それぞれの家庭や親のライフスタイルに対応した出産及び子育て支援を充実し、子どもを安心して産み育てることができる環境を整備します。また、より良い未来を創り出す次代を担う人材を育むため、知識の取得、人を思いやる健全な成長、たくましく生きる体をつくる学びを実践します。そして誰もがいつでも学ぶことができ、学びの楽しさを・・・」と具体的でない美辞麗句が並び、「健康・福祉」「産業・観光・文化政策」などと7つの分野にわたって同様にきれいな言葉が並べてあります。日本中どこでも通用する目標で、果たして伊勢崎独自の総合計画と言えるものか疑問です。そして肝心なのはこれをどう実行するのかと言うことになります。

 学校に先生の数がたりない、年々不登校の子供が増えているなど解決が迫られている課題は山積みです。「子どもを安心して生み育てることができる環境を整備します」という目標とは裏腹に、高校世代の医療費の無料化は県下で最後の実施、周辺自治体でやっている学校給食無料化も、やっと来年度から中学生だけと具体化になると中身が伴っていません。

 

病気でなく年30日以上学校を休んだ児童生徒を、不登校として学校基本調査で集計しています。昨年度は市で小学生258人(205%)、中学生407人(682%)と連続して増加しています。党議員団は市の総合計画の質疑で、子育て教育の分野で解決が迫られる最課題として対策の具体化を提起しました。

本年度中学校内にPルームという教室に入れない生徒の居場所ができましたが、そこに先生は配置されていません。それどころか通常の先生が規定数いない学校もあり先生が足りません。旧豊受幼稚園を活用し校外の居場所としてホットルームを新設しますが、境地区廃止の代替えで数は増えません。

6月議会では一般質問でも3人の議員が不登校の現状と対応策について質問し、共通した問題意識で市や教育委員会の対応を求めました。   

子ども達にとって生きづらい競争社会の影響は教育にも表れています。学校に行くことがすべてではありませんが、学校が子ども達にとって安心できるところになるよう、先生を増やし夢や希望に向かって学べる環境づくりは喫緊の課題です。
急激に増加している不登校児童生徒

 

小学生

 

中学生

割合

2021年度

115

1.40%

342

5.65

2022年度

182

1.67%

386

6.52

2023年度

218

2.05%

407

6.92

 

6月定例会で臂市長は来年1月ら行われる市長選に立候補し、引き続き市政運営にあたる意欲を表明しました。あわせて懸案になっていた学校給食費の無償化について、来年度から、中学生の無償化を実施する意向を明らかにしました。

中学生の無償化には新たに3億円の財源が必要で、工業団地の進出による固定資産税増や、公設市場跡地の売却、下水道料値上げによる市負担の軽減、保健センターの統合による管理費の軽減などを財源にし、段階的実施も視野に数年後には小学生にも広げ完全無償化を実施したいと表明しました。

この間新日本婦人の会の皆さんをはじめとした、市民運動の広がりでついに一歩前進しました。

しかしすでに太田やみどり市、玉村町をはじめ県内21市町村で完全無料化をしています。引き続き早期の完全実現に向けて声をあげていきましょう。

新日本婦人の会はじめ皆さんの粘り強い運動で一歩前進
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市長教育長に署名を提出から6年越しで前進
学校給食写真
市役所脇でアピール行動党議員団も協力
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華蔵寺公園でこどもの日署名行動
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毎年市長教育長に要請懇談

 6日伊勢崎市議会定例市議かが開会されました。会議冒頭議員在職25年の永年勤続表彰として長谷田公子市議が伊勢崎市議会から顕彰されました。旧伊勢崎市含めて女性議員として顕彰を受けるのは初めてです。
 長谷田議員は「ご支援いただいた皆様、市民の皆様のおかげです。引き続き市民福祉の向上に全力を尽くします。」と述べています。
 議会は初日「第3次伊勢崎市総合計画ビジョン(基本構想)について」北島議員が質疑を行いました。明日と10日の一般質問では、10日の午後長谷田議員が共産党議員団を代表して質問行います。
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