遅れた下水道整備

 新年度の下水道特別会計の予算審議が行われ、北島議員が質疑をしました。

 宮子地区では広瀬川の宮子関が壊れ、災害をおこす心配があるとかで、堰を撤去する説明会がありました。該当地区は区画整理が進んだのに下水道が整備されておらず、通水がないと汚水が排水路に淀み悪臭が漂い、住民からは堰の改修をし通水を続けるよう強い要望がありました。

 別表のように伊勢崎市は下水道整備に着手するのが遅れ、人口密集地域でも整備されていない地域が大きく残り、一方都市計画税の義務のない地域で下水道整備が進められている地域もあり、不満の声は当然です。

 来年度進捗予定が0・8%ですから100%になるには40年かかります。

使用料15%の値上げ  最大で726円

 そんな中、これまで整備が遅れていたので値上げをひかえていた使用料を、新年度から15%の値上げすることが昨年12月の議会で決まってしまいました。これまでは一般家庭の利用には安くして税金で補填し、事業用に大量に下水を流す事業者には応分の負担をしてもらう制度でしたが、これを将来的には同一負担にするためとして、単身世帯で平均的な排出量2か月30立方では2145%、平均的な家庭42立方では16・1%の値上げに対して、50立方以上はどんなに流ししても726円だけしか上がらないという改定です。

 値上げは一回だけで済むものでなく、4年に1度あと2回15%ずつ値上げし2032年には計5割の値上げということになります。

 この料金は農業集落排水や、市営の合併浄化槽利用料も同様に値上げされます。 

 物価高騰の中で、一般家庭を狙い撃ちした値上となる新年度予算に共産党議員団は反対です。

※下水道料金は水道料金とリンクして2か月に一度検針しています。井戸水を使っていればメーターをつけて計測します。利用水量に関係なく基本料金は一律での900円から1400円に値上げされ、水量料金が120㎥分が5円値上げ、2150㎥が2円値上げ51㎥以上については値上げなしです。

下水処理人口は下水道で処理、汚水処理は合併浄化槽や農業集落排水なども含めた処理人口となっています。
遅れている伊勢崎市の汚水、下水処理

 

汚水処理人口普及率

下水処理人口普及率

全国平均

92.9%

81.0%

群馬平均

84.2%

56.4%

伊勢崎市

69.5%

36.2%