JCP伊勢崎市議団ブログ

日本共産党の伊勢崎市議団のブログです。北島元雄市議、長谷田公子市議の2名です。市民の暮らしを守る立場から日夜全力で取り組んでいます。悪政続く安倍政権のもとで、市民と野党の共闘、良識ある保守の皆さんとも協力・共同の立場で市民生活擁護をめざします。

2023年01月

     農業法人に参加している農業家の多くが、一千万円以下の売り上げで消費税免税になっています。国の政策で4ヘクタール以上麦を作っていないと交付金が出ない制度になり、農家は組合を作って出荷、経費を差し引いて利益を従事配当金として受け取ります。

 JAで農業法人へのインボイスの説明会が行われました。インボイスの導入により法人から農家に支払われる、作業代金や従事配当金は消費税の課税対象となるということです。伊勢崎市の平均的な農業法人は3千万円の収入のうち1500万円が米麦の販売代金で、預かった消費税は8%で120万円、収入の残り半分が国の交付金です。肥料や農薬代が約1千万円で支払った消費税は10%で100万円。配当金2千万円で200万円を消費税として支払ったと計算(支払いの証明書の必要がなく合わせ300万円の消費税を支払い、120万円の消費税を預かっている計算で)、差し引き180万円法人に消費税が還付されていました。免税の農家は配当金に対する消費税の支払いは必要ありませんでした。

 インボイスの導入で、免税の農家は配当金のインボイスが発行できず、法人は農家に支払った配当金2000万円についてインボイスがないとその分の消費税支払いを法人がすることになり、還付どころか消費税を支払わなければならず200万円の負担増になります。農家がインボイスを発行するために課税事業者になっても、そのまま非課税で法人が消費税を負担しても、最後のツケは農家に負担が回って収入が減るとになります。

 インボイスは免税になっている小規模事業者から消費税を搾り取る大増税です。 

日本共産党の群馬県内の地方議員は、18日塩川鉄也衆議院議員の事務所を通じて「2023年度予算と施策に対する要望書」を提出し、今回はコロナ感染防止対策のため、オンラインで重点事項について説明を受け要望しました。

 「再生産できる米価の補償対策」「学校給食の無償化」「コロナ対策」「教員不足の解消」「介護保険制度の改悪をやめよ」など環境省、経産省、農水省、文科省、厚労省にかかわる74項目にわたる要望をまとめたものです。
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農業問題を担当要請・質問する北島市議
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学校給食の無償化や教員不足の解消など要請する小林県政対策委員長

 

2学期初めに群馬県内で31人の先生が不足しており、そのうち12人が伊勢崎市という状況でした。その後解消するのではなく、さらに増えて12月1日現在15人不足していることが、市議会文教福祉委員会の北島議員の質問で明らかになりました。

内訳は小学校6校で10人、中学校5校で5人です。休業別では小学校が産休1人、育休3人、病休2人、介護休暇などその他4人、中学校が病休2人、その他3人となっています。二学期に入って5名不足教員を補充したが、新たに8人が休暇に入り3人増える結果になったということです。

 副担任や教務主任、専科の先生などを担任に充て、授業は特配の教諭や、空き時間(?)をつぶしてあてたり、合同授業などでやりくりしているということですが、そうでなくても教員の過重労働が問題になっているのに、授業準備の時間まで取られたり、教務主任の先生が代わりの授業を受け持ったりでは、ますます過重労働がひどくなったり、本来の仕事もおろそかになってしまいます。

 全学年が35人学級になった時に、先生を増やすどころか減らしてしまった事も、教員不足の一因と思われます。年度初めに正規の先生を採用せずに、臨時の先生を入れて人数を合わせているので、途中からさらに臨時の先生を探しても見つからないのは当然です。

 今年度は介護休暇の取得が昨年よりも多かったことや、男性教諭が2人育児休暇を取ったことが予想外だったと、不足教員が多くなった理由について説明がありましたが、国を挙げて男性の介護休暇を推奨(?)していながら時代錯誤の理由にならない説明です。

 全生徒児童にパソコンを用意する予算はあっても、先生の休業を補充する事前対策の予算はないのです。年度初めに余裕を持った採用をする以外に解決策はありません。

 それにしてもなぜ伊勢崎市に不足教員が多いのか、明快な説明はありませんでした。

伊勢崎地区の公立幼稚園は、1食220円の年間契約で業者から購入しており、人件費・光熱費込みでの値段です。 

共産党議員団は9月の議会で、赤堀・あずま地区の公立幼稚園のように食材費だけで230円の学校給食センターからの給食提供を求めました。

12月の議会で教育長は、伊勢崎地区でも学校給食センターからの提供を検討する方針を明らかにしました。早期の実施を求めて引き続き声をあげていきたいと思います。

 市議会報告2023年新春号が出来上がりました。これから各戸にお届けしますが、近日中に市議団ホームページにもアップしますのでご覧ください。
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