引き続きため込み財政
伊勢崎市の新年度予算案の概要が発表されました。物価高騰で実質賃金は下がっていますが、名目賃金はあがっているため、市民税や固定資産税が2・3%増え、国からの交付税も増えるため、一般会計は3・3%増の803億円と800億円の大台にのりました。
昨年度は臂市長になって、市の貯金である財政調整基金をはじめ基金の積み立てが大幅に増えました。今年度も予算概要によりますと、3月末の見込みで財政調整基金が5億5千万円増の74億8千万円、その他の基金も含めた基金合計は17億4千万円増え159億円になります。特別会計でもオートの基金が1・5億円、国保の基金が2・7億円増えました。相変わらずのため込み市政といえます。
来年度予算ではこれらを取り崩す予定ですが、今年度の予算でも取り崩す予定でしたが、歳入が増え取り崩しをやめ、逆に積み立てを増やしたのです。コロナと物価高で二重の苦しみの市民生活をよそに、臂市政はやるべきことをやらず基金を増やし続けて来ているのです。市民の暮らしへの要望を実現する財源はあります。
新年度新規事業
新年度●高校世代までの医療費無料化●学校給食費の物価高騰分の支援一食50円の補助(年間1人1万円)、●高齢者でエアコンの設置のない家庭に設置補助●高齢者の帯状疱疹ワクチン接種の補助など、の間要望してきたものが予算化される前進面もあります。オートレース事業からの3億円の繰り入れは3年連続となります。
財政調整基金とは、年度間の財源の変動に備えて積み立てる基金。財源に余裕がある年度に積み立てておき、災害など必要やむを得ない理由で財源不足が生じた年度に活用するもので、市の貯金に相当する。20年度末に55億円だったものが、臂市長就任以来、うなぎ上りに増え続けています。この間コロナ禍に物価高騰で、市民生活は災害並みの打撃を受けていますが、伊勢崎市の対応は国からくる交付金頼みで、市の貯金は増え続けているという実態が数字でよくわかります。
年度末の財政調整基金残高億円
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