2学期初めに群馬県内で31人の先生が不足しており、そのうち12人が伊勢崎市という状況でした。その後解消するのではなく、さらに増えて12月1日現在15人不足していることが、市議会文教福祉委員会の北島議員の質問で明らかになりました。
内訳は小学校6校で10人、中学校5校で5人です。休業別では小学校が産休1人、育休3人、病休2人、介護休暇などその他4人、中学校が病休2人、その他3人となっています。二学期に入って5名不足教員を補充したが、新たに8人が休暇に入り3人増える結果になったということです。
副担任や教務主任、専科の先生などを担任に充て、授業は特配の教諭や、空き時間(?)をつぶしてあてたり、合同授業などでやりくりしているということですが、そうでなくても教員の過重労働が問題になっているのに、授業準備の時間まで取られたり、教務主任の先生が代わりの授業を受け持ったりでは、ますます過重労働がひどくなったり、本来の仕事もおろそかになってしまいます。
全学年が35人学級になった時に、先生を増やすどころか減らしてしまった事も、教員不足の一因と思われます。年度初めに正規の先生を採用せずに、臨時の先生を入れて人数を合わせているので、途中からさらに臨時の先生を探しても見つからないのは当然です。
今年度は介護休暇の取得が昨年よりも多かったことや、男性教諭が2人育児休暇を取ったことが予想外だったと、不足教員が多くなった理由について説明がありましたが、国を挙げて男性の介護休暇を推奨(?)していながら時代錯誤の理由にならない説明です。
全生徒児童にパソコンを用意する予算はあっても、先生の休業を補充する事前対策の予算はないのです。年度初めに余裕を持った採用をする以外に解決策はありません。
それにしてもなぜ伊勢崎市に不足教員が多いのか、明快な説明はありませんでした。
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