無観客でも売り上げ増
昨年度は緊急事態宣言などでオートレースは無観客で開催された日がありました。民間のネット事業者が委託され券の発売を行っており、数年前からインターネットによる発売が急激に伸びています。昨年はコロナで家にいる人がネットでレースを楽しみ、7割がネットによる発売収入となって、2019年と比べ45億円も売り上げが伸びました。
しかしネットによる発売手数料は売り上げの13.6%になっていて売り上げほど手残りがありません。100億円ネットで売り上げたとしたら7割が配当に回りますから30億円が収益となります。ここから経費を出すわけですが13億6千万円、つまり収益の45・3パーセントは発売手数料としてネット事業者に支払われることになります。その残りから事業費の選手賞金や委託料などを出すわけです。
オートレース業界あげて手数料の引き下げ交渉をやっているという事ですが、ネット発売は、競輪など他の公営事業でも伸びており、民間ポータルと言われる事業者の収益はうなぎ上りといえるでしょう。
これではいったい誰のために、何のためにオートレース事業をやっているのかわかりません。もはや自治体財政に貢献する公営ギャンブルとは程遠いものになっているのでないでしょうか。昨年度大幅に売り上げは伸びましたが、市の財政への繰り入れはわずか1億円に留まりました。
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