最近「アライグマの被害を受けた・見かけた」どの話しをあちこちで耳にします。空き家に住み着いたのか、住宅街で親子のアライグマが出たなどの話も聞きます。アライグマは2016年には伊勢崎で年間9頭しか捕獲されていませんでしたが、4年後2020年には153頭捕獲され4年間で17倍に増えました。中にはエサを与えている人がいるという話もあり、このまま抜本的な対策を打たなければさらに急増し全市的に被害が出ることになってしまいます。市民と共同して増加を抑え込む対策を要望しました。
伊勢崎市では昨年度わなを337件設置し、アライグマ240頭、ハクビシン46頭、タヌキ22頭、キツネ4頭、アナグマ4頭、計316頭を捕獲しており、アライグマを中心に増加傾向にあります。
市の農政課が所管し,市民から相談が寄せられた場合、伊勢崎市猟友会(会員60名)に依頼し、わなの設置から捕獲後の処分まで、一連の作業について対応をしてもらっているそうです。ちなみに猟友会にはわな設置に1件3000円、捕獲した場合1件5000円の謝礼が支払われます。
市民への周知として11月の広報で、実態や対処について詳しく情報提供するということです。また周辺市町村と、今後の捕獲会員の確保や有効な捕獲器具の導入について情報交換を図りながら、対応を検討し行くと答弁がありました。
アライグマ北アメリカ原産で体長40~60㎝、体重6~10㎏の中型哺乳類です。ペットとして飼育されていたものが野生化し生息数を増やしています。タヌキに似ていますが長い尻尾に縞模様があるのが特徴です。見かけに寄らずどう猛でむやみに近づくと大変危険です。前足後足とも5本指で、タヌキや犬に比べて指が長いのが特徴です。トウモロコシを倒して食べ、スイカに穴をあけて食べる習性があります。糞尿による悪臭、屋根裏に住みつき、ダニ,ノミによるアレルギー、ウイルスなどの被害も。特定外来生物に指定され飼育、販売、保管、運搬などが禁止されています。