現代版姥捨て山と言われる後期高齢者医療制度。民主党の廃止公約は投げ捨てられました。創設時から2年に一度の保険料改定で、天井知らずの値上げが心配されていました。
このほど群馬県の広域連合議会において、75歳以上の高齢者が払う来年度の保険料額を、平均で9・38%引き上げることが決まりました。1人平均の値上げは4825円で、年間平均保険料5万6320円になります。
値上げは、加入者全員が支払う均等割を、現在の年3万9600円から4万2700円に、所得に応じ計算する所得割率を7・36%から8・48%に改定します。国民年金だけの年金80万以下の、9割軽減となる方は、年額4200円で300円の引き上げとなります。高額所得者の保険料上限も50万円から55万円に引き上げられます。年金削減、介護保険料の値上げのトリプルパンチで、高齢者の暮らしに大きな影響を及ぼします。
後期高齢者医療保険制度は、群馬県で一つの広域連合によって組織されているため、伊勢崎市議会では議長しか広域連合議員になっておらず、他の議員は新聞報道をみて値上げを知らされるのが現状です。加入者の意見が反映されない制度のうえ、保険料は有無も言わさず年金天引きですからひどい制度です。
厚労省は国民健康保険制度も、市単位から全県一つにして、住民の眼から引き離し、値上げ自由にしようとねらっています。
2012年度の75才以上の方の年金削減、介護保険料の値上げ、後期高齢者医療保険料の値上げの合計の影響額は、議員団の試算ではモデルケースで別表のようになります。(試算に誤りがあったらご連絡下さい)