伊勢崎市では昨年度から学校給食の第3子無料化がスタートしました。第3子の出産祝い金3千万円をやめてそれを回すという当初の計画は、市民の反発を受けて議会で否決され祝金は存続されました。

 第3子無料と言っても、3人同時に小・中・特別支援学校に通っている世帯が対象と狭められ、対象は650世帯tが見込まれました。そのうち1割程度が就学援助で給食費の補助を受けており、さらに所得600万円以下という制限を設けたため、450世帯分2千万円を予算化しました。

 ところが申請は277世帯だけ。その中で55世帯は(所得制限オーバー30世帯、就学援助を受けている14世帯、給食費の未納7世帯、その他4世帯)対象外となり無料になったのは222世帯で918万円と予算の半分以下の支出になりました。

 人数押さえが甘かったと言っていますが、小学校と中学校は連携していますので、3人学校に通っている世帯数がどのくらいあるかちょっと調べればすぐにわかります。対象者のつかみが甘かったのか、制度が知られていなくて申請しない人がいるのかも分析できていません。

 第3子無料化と言ってもいろいろな制限を付けて対象者を減らし、申請した人はその半分とはお粗末な子育て支援です。そのうえ1年分全額支払って年度かかわってから支給するという制度で、毎月毎月のやり繰りに困っている世帯の気持ちがわからない人が作った制度です。「あとで返すより、最初から取らない方が事務量も経費もずっと少なく済む」というお母さんの意見はもっともです。

 新日本婦人の会では、伊勢崎市の第3子無料化制度についてアンケートを行いました。784人の回答者の9割以上が制度を改善するようアンケートに回答しました。

 アンケートの結果と、寄せられた138人の自由意見を集計し9月7日に教育長へ届けました。参加者は「こうした皆さんの声に耳を傾けて、第3子無料化の制約を取り払うように」強く要請いたしました。



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