伊勢崎市民病院改革審議会から「伊勢崎市民病院の経営改革、今後のあり方に関する答申」が出されました。

 答申では、「この間の経営改革の努力によって平成22年度から経常収支で黒字化を達成。トータルで12億円の黒字を計上したことを評価し、民営化等の経営形態の見直しは当面必要性が見当たらない」と市立病院としての運営を継続するよう答申しています。

 また答申では市財政の繰り入れを、救急医療や高度医療を支える公立病院として、国が交付税の算入基準としている金額に限定し、今後赤字にならないようさらなる効率化を求めています。

 答申により当面市民病院を民営化するという心配はなくなりました。検査や診療科目による収益率を計算して不採算部門を洗い出すなどの経営努力が功を奏して黒字化したようです。

 今後国の診療報酬のさじ加減ひとつで収益は変わってきますが、赤字かどうかが判断の基準でなく、公立病院として地域医療をどう支えていくかが判断の基準になるのがすじのような気がします。。