前橋市はゴミ焼却施設を新設する場合と、現施設の延命化をする場合の比較を発表、1月20日・21日の両日、六供清掃工場の事務所で説明会を開催しました。
  説明会では、市長選の公約を受けて山本市長が既存3工場の延命化について検討させたところ、
新清掃工場建設計画が決まった後で、延命化工事にも国の補助金が使えることになり費用負担が軽減される見通しが立ったこと
延命化の場合六供の全3炉を停止する期間が30~40日必要としてきたが10日程度に短縮する工法が確立し、この程度ならゴミ受け入れ先を見つけられること
の二点により、それまで検討の外におかれていた延命化を選ぶことが可能になったと言うことです。
新設と15年の延命化工事を行う場合の比較検討をさまざまな角度から明らかにし、どちらがよいか市民意見を募集して決めるということです。
費用面では、延命化が115億円、新設の場合は177億円ですが、耐用年数が異なるため単純には比較できません。建屋の耐用年数は40~50年、焼却炉の耐用年数は20年~25年で、新設の場合には耐用年数の残っている建屋を取り壊さなくてはなりません。延命化工事を選べば建屋を最大有効活用でき、ライフサイクルコストを削減できる、これからの時代は公共施設を最大限大事に使う事が必要と説明しています。
また、先々新設する時には、人口減少やゴミ減量で現計画より日量49トン程度規模が縮小でき、下増田に新設する計画より21億円の費用削減が可能になります。
このように、延命化の将来的なメリットも説明され、現施設の延命化工事の優位性が強調されました。

次の施設建設は全市的に適地を検討

質疑応答では、市から「延命化工事を行ったあと、次の清掃工場建設地を考える場合は、下増田に限定せず全市的にみて適地を考えていく」との答があり、延命化が決まった場合には伊勢崎市民の願っている「下増田への建設計画は白紙撤回」の結果が得られます。
1月末までの意見公募のあと、3月末までに市長をはじめとした市内部の検討で結論が出されます。