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大阪市で橋本市長の維新の会が、「発達障害は親の育て方に問題がある」と条例を提案し厳しい批判を受けています。障害を持つ方やその家族の心を踏みにじる思考の政治家が、社会にもてはやされる現状を残念に思います。
そんななか伊勢崎市は、障害をもつ子供の訓練事業を早くから取り組んできました。この成果の上に立ち「こども発達支援センター」を、旧坂東幼稚園の跡地に開設しました。
 発達に不安や心配のある子どもについて相談を受け、必要なアドバイスなどを行います。障害のある子どもに対しては、年齢が小さいうちから日常生活の基本動作の指導や集団生活への適応訓練を行い、充実した社会生活が送れるように働き掛けます。「社会福祉法人樫の木」がこの四月から指定管理・運営を行なっています。
 共産党議員団は十五日、こども発達支援センターを視察しました。就学前の子ども達が日常生活訓練と集団生活に適応できるように指導を行う児童発達支援事業(ばおばぶ)の様子を拝見しました。先生と遊びながら、集団でそれぞれの個別支援目標に応じて訓練をしていました。こうした指導により、七割の子どもが保育園や幼稚園、学校で生活ができるようになっていくそうです。
 障害を持つ子どもの多くが一歳半健診でその兆候が見られ、保健師などが、支援センターでの相談や、市の事業としてセンターで無料で行われている親子通園事業(かるがも)などを紹介しているそうです。
 そのほか保育所等への支援事業として、現場に出向き障害を持つ園児の個別対応について指導方法をアドバイスする支援事業もスタートします。また家族の緊急時に一時的に対応が必要な場合、日帰り短期事業で対応します。
案内してくれた施設長は「障害を発見し訓練する事によって、集団生活が可能になる、そのためにも早い時期の相談対応が必要」と話していました。
 身近に支援センターができたことにより、充実した支援が期待できます。