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 日本共産党伊勢崎市議団と前橋市議団は、共産党仙台東地区にできた宮城野区支援センターに震災ボランティアとして参加しました。
 朝3時半に出発、仙台と気仙沼の支援センターに、ボランティア宿泊のための布団30数セットを、マイクロバスと軽トラックに積んで届けました。
 翌日津波の被害はなかったが、家屋の被害の大きかった仙台市の岩切地区で被災住宅を訪問、国や自治体の壊れた家の片づけや修繕についての、支援制度などまとめたリーフレットを配布し、困っていることの聞き取り調査をしました。
 外見はそんなに被害のなさそうな家でも「中に入って家を見てくださいよ」と言われ入ってみると、部屋の中で壁が落ちていたり、隙間から空が見えるようになっていたり、大黒柱にヒビが入るなどの状況で「怖くて住んでいられない」と話していました。多くの方から「市の被害調査は外回りをちょっと見ていくだけ、中も見ずに帰ってしまい、これで被害判定が出るのは不満」との声が上がっていました。
 「借家で被害にあって、仮設住宅のかわりにアパートを探しているが、希望する物件が見つからない。申請期限を延長してもらいたい」などの具体的な相談もありました。しかし「津波のあった地域のみなさんのことを思えば我慢をしなければ」と、要望があっても遠慮して、なかなか声を上げられなくなっていることが感じられました。出された要望は支援センターに伝え、対応をお願いしました。
 津波の被害にあった高速道路をはさんだ海岸側は、残った家も一階部分は見るも無惨な姿になっており、流された大型トラックがまだ用水の中に仰向けになったりしていました。ことごとく破壊された海辺の工業地帯や倉庫、広い水田地帯に入り込んだガレキと砂。住宅だけでなく地域の産業基盤も大きな打撃を受けて、生活の再建までにはほんとに長期の支援が必要なことを痛切に感じました。
(「『きたさん』のフレッシュ便」6月5日924号から)