昨年度は新型コロナ感染症の感染拡大が続き、円高・ウクライナ侵攻による物価の高騰が市民生活を大きく脅かしました。経済は回復基調にあるとはいうものの、地方経済は厳しくそのうえ統計では昨年度の物価の上昇率は4・7%ともいわれています。中でも光熱水費は9.6%、食費は8・8%の値上がりと生活に欠かせないものが大幅に上りました。

一方で久しぶりに賃上げがクローズアップされていますが、大企業は上がりましたが、中小企業ではそれどころでなく、労働者の賃上げは1・9%と物価の高騰に遠く及ばず、年金に至っては2022年度引き下げという状況で市民はコロナと物価の2重の苦しみでした。

そんな中で市財政はどうだったかと見ますと、決算で市の貯金である財政調整基金は69億円から80億円に10億5千万円も増えました。臂市長就任時3月末55億円であったものが2年で25億円も増え80億円になったのですから驚きです。19種類の一般会計基金総額は、165億円にもなっています。国ではこれを埋蔵金とも言っているものもあるようです、まさにそれに近くなっているのではないでしょうか。

昨年度末の一般会計関連の基金総額は5年前の120億円か45億円増加、とりわけ貯金にあたる財政調整基金は51億円から80億円に29億円増です。

これは市民のためにやるべきことをやらずにため込んだのです。

 

一般会計基金総額

うち財政調整基金

22年度末

1654167万円

798845万円

21年度末

1511196万円

693687万円

17年度末

1204522万円

514687万円

5年間の増額

449645万円

284158万円


特別会計基金もまさにバブル、5年で30億円増

 特別会計も3つの基金の合計が昨年から比べ4億3千万円増、5年前と比較して30億円近くも増えています。こんなに余分に取っているのですから国保税も介護保険料も高いのは当たり前です。

 

オートレースの特別会計基金

国民健康保険の特別会計基金

介護保険の特別会計基金

22年度末

153694万円

127876万円

172480万円

21年度末

137441万円

100784万円

172791万円

17年度末

65025万円

12652万円

77703万円